COPD(慢性閉塞性肺疾患)について
COPDとは
慢性閉塞性肺疾患(まんせいへいそくせいはいしっかん/COPD:Chronic Obstructive Pulmonary Disease)は、主に長年の喫煙習慣や肺の成長障害が原因となって、徐々に呼吸機能が低下していく肺の病気です。
COPDの主な原因はたばこであることから「肺の生活習慣病」ともいわれています。WHO(世界保健機関)によれば、2019年に世界でCOPDにより亡くなった人は約323万人で、死亡原因の3位です。
県内では2023年のCOPDによる死亡者数は275人となっています。国内の潜在的な患者数は530万人以上いると推計され、年々増えていると考えられますが、2017年の統計で診断されているのは22万人にすぎません。
COPDは、初期は無症状で、ゆっくりと進行し、息切れなどを自覚したころには、病気がかなり進行していることが多く、重症化を防ぐには、早期に診断して適切な治療を受けることが重要です。
喫煙者や過去に喫煙したことがある中高年者で、痰がからみやすい、風邪をひきやすい、風邪がこじれやすいなどの経験がある人はCOPDの可能性があります。簡単な質問票もありますので、気になる方はセルフチェックをしてみてください。
COPDのセルフチェック
OPD-PS(COPD Population Screener)は、広く一般の人を対象として、COPDの可能性があるかどうかを調べられる質問票です。設問数が5問と少ないため、簡単に自己採点ができます。
合計スコアが高いほどCOPDの可能性が高くなります。5つの設問それぞれで出た点数の合計が4点以上であれば、COPDの可能性があると考えられますので、かかりつけ医に御相談ください。

COPD集団スクリーニング質問票 (PDFファイル: 173.1KB)
関連リンク・イベント等
COPDに関する各種団体やイベント等の案内です。
新潟COPDリンクは、COPD(慢性閉塞性肺疾患)をはじめとする慢性呼吸器疾患患者の早期発見・診断・治療に貢献することを目的とした県内医師による取り組みです。
GOLD日本委員会は、「COPD(慢性閉塞性肺疾患)に関する正しい知識の普及を通じて国民の健康増進に寄与する」ことを目的に種々の事業を行っている一般社団法人です。
健康づくりサポートネットは、COPDをはじめ生活習慣に関する病気の情報や、毎日の生活習慣を改善するヒントとなる情報が掲載された厚生労働省が運営するページです。
健康日本21アクション支援システム ~健康づくりサポートネット~
新潟県とアストラゼネカ株式会社は、COPDを起点とした非感染性疾患(NCDs)の予防及び早期発見・早期治療を推進するため、「県民の健康づくりの推進に関する連携協定」を締結しました。
この記事に関するお問い合わせ先
健康づくり支援課 成人保健係
住所: 950-8570 新潟市中央区新光町4番地1
電話: 025-280-5199 ファクシミリ: 025-285-8757






更新日:2025年11月14日